車が好き
好きと言っても詳しくはない。
今、自分が乗っている車が好き。
私は北欧の車に乗っている。輸入車と言うと高価なイメージ、ステイタスシンボルとして所有している人をイメージしてしまうけど、
わかりやすいメルセデスやBMWなんかと違って、輸入車の中ではそんなに高額でもなく、お手頃な部類だと思う。
この車の何が好きって、質実剛健なところ。
頑丈で、シンプルで、飾らなくて、とにかく無駄がない。
車内のインテリアなどは北欧のセンスを感じるけど、過剰ではない。
まあ燃費は良くはないけど、許容範囲。
寒い国の車だから、当然のようにパワフルなシートヒーターも付いている。私は寒がりなので、エンジンを始動してすぐに暖まるシートヒーターはとてもありがたいし一番気に入ってるところかも。
頑丈である故に、ドアは重い。スムーズにほとんど音も立てず軽く開けられる国産車と違い、「ガチッ」と大げさな音を立てながら、よいしょと力を入れて押し開けるしかない、その重ささえ不便ではあるけど気に入ってる。
無骨かと思いきや、ひとたびアクセルを踏めばハンドルは軽く、長時間運転してもちっとも疲れない。
地味で、目立たなくて、だけどスマートな見た目で、街乗りだって山道だってストレスを感じない。
意味もなく1人でドライブし、静かな山道に車を停めて、常時積んでいるブランケットにくるまり、暖かいコーヒーを飲みながら昼なら雲を、夜なら星空を眺める。
誰かを助手席にのせておしゃべりしながらドライブするのだってきっと楽しいだろうけど、1人だって楽しい。
しばらく乗り換えることはないと思う、真面目にメンテナンスして、大切に、長く乗りたい。